家は「人の命より長い」☆

本に書かれたこの一行に胸を突かれました。
当り前のことかもしれませんが価値ある意味深い言葉です。

本当にその通りだと思います。

前に夫にいろいろ聞いたとき・・・
「お客さんの子供や孫にもずっと住んでもらいたい家を作ってるんだよ」と
きっぱりと返事をされウルウルっとなってしまったことを思い出しました。

家は「人の命より長い」☆_c0152341_1423294.jpg


タイトルの言葉は先日購入した
建築家の吉田桂二氏の本の中に書いてありました。
著書名は「納得の間取り 日本人の知恵袋」サブタイトル「日本人らしい生活空間とは」です。

先日パナソニックから届いた季刊誌に吉田氏のインタビューが載っていて
この方はどんな人なのだろう?とまたまたいつもの好奇心が芽生えてしまい
即アマゾンで気になるタイトルの本を二冊買ったうちの一冊です。

ページをめくるたびに勉強になる内容ばかりで
気が付けば蛍光ペンの線がたくさんついていました。

その中でもピカッと光ったこの言葉。
そのままお借りすると・・・・
「本来の家というものは、人間の命よりも長いのが普通、住み継いでいくものだったはずです。」

ほんとうに・・・・

今は家を建てるから家を買うに言い方まで変わってきました。
それは仕方のないことかもしれません。

商品としての家は実にわかりやすく
買う側からすると一目瞭然の家です。
視覚から得る情報はさっと人のなかに入ります。
目で見て買えることもひとつの安心になるかもしれません。

建てる・・・・はこれから建てるというか何も目の前に見えてないものを
今から作るという感じですね。
家を建てるわくわくする気持ちと不安な気持ちが相反するかと思います。

でも買っても建ててもその工事が正確な工程を経て
建てられていることが大事なことに違いはありません。

家は使い捨てではなく消耗品でもありません。

さきほどの文章の後には・・・・
「これから建てる家も民家再生が示したように改変して、
長く住める家でなければならないと思うのです。」と書いてありました。

木の家は時を経て劣化するのとは違い変化していく・・・・と以前に書きましたが
経年変化と経年劣化の違いがわかるのは数十年後。
すぐにではないのでお示しすることができませんが
吉田氏の書かれている通り人の命よりも家の命のほうが長いはずです。

今更ながら今夫の作っている家がずっとずっと長くそこに存在してくれるように
今その大事な大事な家を作っているのだと
改めてその責任とその家を作らせていただいてることを誇りに思います。
「今」この瞬間も夫は存分に自分の手でひとつひとつを作り上げているはずです。

お客様はすっかり託されているのです。
すっかり預けられているのです。
その気持ちにじゅうぶんに答えるには
ずっとずっと長く住まえる家を作ってお渡しすることしかないと
本を読み終わってこころからそう思いました。

納得の間取り 日本人の知恵袋-日本人らしい生活空間とは (講談社新書)

吉田 桂二 / 講談社


ただ今吉田桂二氏の本を読破しております^^
十数年前に書かれたものも今に通じる内容ばかりで
本当に勉強になります。
もう一つのブログにも関連記事書きました056.gif

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by touryounoie | 2012-03-05 13:58 | 家作り | Comments(0)

我が家を建ててから今年で17年目。味わいは増すばかり!ご見学お待ちしています☆


by touryounoie
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