建てる前に大事なこと。

夫の仕事は大工の棟梁。
大工さんと言えば家を建てる人ですね。
でも家を建てる前に大事なことがたくさんあります。
地盤のこと、基礎工事のこと、家の作りの基盤になる梁や柱の組み方などなど。

実際に家を作るときはそれらをじゅうぶんに考え慎重の上に慎重を期して
すべてをクリアな状態にし打ち合わせを何度も重ね
はじめて家作りに着手する段になります。

今回ご相談をお受けしているお客様の場合も
夫が書いた図面を元に設計士さんと打ち合わせが始まりました。
その土地の法律上の規制や緩和措置など
考慮した上で配置図や屋根の形状などさらに具体的に煮詰めていきます。
さらに土地の状況を知るために地盤調査会社に依頼しました。
建物の土台になる大切な基礎工事も
設計士と綿密に打ち合わせを続けています。
今日は木造軸組みの肝心要である
梁や柱をどうように組むか等
業者とあれこれ細かく打ち合わせの最中です。
夫は日中は現場を空けられないので
打ち合わせはいつも夜になります。
帰宅直後の仕事着のままで失礼します^^



建てる前に大事なこと。_c0152341_0195579.jpg



夫も20年くらい前までは材料に墨付けしながら
手刻みで加工していましたが
今ではプレカットでお願いしています。
時間と手間がかかる手刻みは
どうしてもその負担がお客様に響いてしまいます。

自分で刻まない分プレカットには神経を使うようです。
長時間の打ち合わせを傍らで聞いているのですが
いかにいい家を作るか・・・その一点で論議が交わされているように思います。

基礎工事の打ち合わせもしかり・・
どのようにしてしっかりした基礎にするかを考え
設計士さんとあれこれ意見を出し合っています。

いくら夫がいい家を作ったとしても
その基礎となる地盤や土台に問題があれば
お客様が安心して住める家にはなりません。
今多くの時間を割いて行っていることすべてが大事なことがらです。
万全を期して工事に望むことが
いい家を作るための第一歩です。
大工さんだけで家は建ちません。
すでに様々な専門の方々の手を借りて
目指すところはただひとつ・・・
世界にたったひとつの家・・・
お客様が安心して永く暮らせるお気に入りの家をつくること。
こうして考えてみると大工さんは表舞台で仕事ができる
有難い職業かもしれません。
見えないところでたくさんの人が関わっています。
プロジェクトの結集があってはじめて完成する家。


どうかお客様の願いがかなういい家がつくれますように・・・。
by touryounoie | 2010-07-28 00:22 | 現場から | Comments(0)

我が家を建ててから今年で17年目。味わいは増すばかり!ご見学お待ちしています☆


by touryounoie
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