目指せ棟梁!

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電車に乗ったらこんな広告が・・・・
「目指せ棟梁!」
棟梁という言葉につい反応してしまいます^^
車内がガラガラだったので携帯でカシャ。
携帯で撮ると画像が悪いのに今回は良い出来^^
・・・話がドンドン反れそうです。

国が大工学校のようなものを作るということは
以前ニュースかなにかで見たことがありましたが
それがこの広告の「大工育成塾」のことだったんですね。

家に帰りホームページを見てビックリ。
すでに数多くの職人を輩出し
塾では本格的木造軸組みの家作りの担い手になるべく
理論から学び実際に組に分かれ経験豊富な棟梁が実践指導。
すごいですね。
頼もしい限りですね。
夫は義父から何も教えられず
父や周りの大工さんたちのすることを見よう見真似でしてきたといいます。
誰も教えてくれない・・身体で覚えるしかない
建築の計算もしかり・・(これがまた難しい・・)
それを学校が教えてくれるなんてすごいですね。
棟梁への道は長く険しいかもしれないけれど
長く続くけて技に磨きをかけてたくさんの現場を踏んで
頑張って欲しいなあと思います。

職人さんってやっぱり素晴らしい職業だと思います。
(自画自賛?!)
何も無い空間からモノが出来上がったいく様子は
いつ見ても感動ものです。
模型じゃない本物の家を作るって
大工さんなら当たり前のことですが
やっぱり腕と度胸が勝負です。
結婚して間もない頃の職人新米妻の私は
建前の時、あの「いろはにほへと」と書かれた木材が
ひとつの間違いも無くぴったり組まれていく様に
本当に感動しました。

今本当に本物の大工さんが減ってきています。
これは誰が悪いとかいうものではなく
時代の流れで木造軸組みという日本古来の工法以外に
様々な施工法が紹介されてきたため
伝統の技がなくても家は建てられるからだと思います。

夫が大工の修行をしていたころはまだ昔ながらの工法で
掃除から始まり、ノミやその他の大工道具の刃の研ぎ方
墨付け、手刻みの時代でした。
その後たくさんの工具機械が使われはじめ
ちょうど夫の年代がその端境期にあったかと思います。

うちも今木造軸組み工法にこだわって受注していますが
長い歴史をかけ先人達が工夫を重ね完成し
日本の風土に合ったこの工法も跡を継ぐ人がいなければ
どうにもなりません。
言葉で素晴らしい工法と言っても実際に木を触り
それに魂を込めて手をかけていくのは職人。
職人がいなければ何もできません。
国家プロジェクトとして育成していくことは素晴らしいことです。
どうか優秀な大工職人さんがが数多く育っていきますように。
by touryounoie | 2009-11-03 09:03 | 大工さんのこと | Comments(0)

我が家を建ててから今年で17年目。味わいは増すばかり!ご見学お待ちしています☆


by touryounoie
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